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人材育成

未来工業の自由な人材育成法

何かの電子部品

社員が日本一幸せといわれる未来工業

未来工業は岐阜県にある電機・設備資材メーカーです。
残業なしの毎日5時退社をモットーしているだけでなく、年間休日数が140日、有給最長40日という休みの多さが日本一の会社としても知られています。
さらに、年収が高くて社員旅行も海外ということで「楽園企業」とも言われています。

このような話だけを聞くと、こんなに楽で大丈夫なのか、と不安になる人も少なくありません。
しかし、会社として好業績を出し続けています。
そのような会社の仕組みが出来上がっているのは企業としての人材育成方法にあります。

未来工業の人材育成

未来工業では人材育成のなかで「3ナイ主義」を提唱しています。
これは「教育しない・管理しない・強制しない」というものです。

教育しない、というのは放任するということではありません。
誰でもやればできる、できなければ誰かが代わりにやればいいという思想に基づいてのことです。
社員に仕事を任せてその社員が仕事ができないからといって責めるのではなく、その社員の個性を生かすことのできるほかの仕事を上司が提案すればいい、という考えに基づいて仕事を進めています。

仕事を任せることに対して積極的であり、これは現場の社員に対してどんどんと責任のある仕事を任せるようにしています。
ただ任せることだけでなく決定権も与えることにより、従業員は自ら考えて働き成長していくのです。

次に、管理しないということについては仕事を積極的に任せることで権限を部下に移譲するということがあります。
そうすることで自ら考えて判断することになり、その経験が次につながると考えているのです。

自分の考えが正しくて成功すれば自信を持つことができますし、失敗すれば反省して次につなげることができます。
なおかつ自分が決めて行動したことなので責任が自分にあるということで責任転嫁することなくしっかりとそこから学ぶことができるのです。

会社が管理や命令といった強制をしないことで社員が自発的に動くことになります。
強制しない、ということは社員が上司からの命令を待つことやただ言われたことをやるということがなく、自分なりに考えて動く姿勢を身に着けてほしいという願いが込められたものです。

強制せず自分で考えろと言われると、多くの人が失敗を恐れて不安になるものです。
しかし、社長はこのような考えが起きるのは強制をしないからであり、失敗したくないからこそ社員が自らいろいろと考えて動けるようになると考えています。

もちろん、社長も上司も自分がまかせたのだから失敗しても責めません。
ダメならば元に戻せばいい、という考えの元働いており、この環境が自発的に考えて行動できる社員を生み出しているのです。