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ビジネスモデル

買取業界では集客力が求められている

近年、個人同士で手軽に取引ができるフリマサービスの登場によって、買取業者が中古市場で生き残りはより難しくなったといえます。

断捨離という言葉が浸透し、自宅にある不用品は処分しようとする人が増えています。買取業者にとって、不用品を仕入れるチャンスですが、競合との差別化や集客に必要な戦略を取り入れないと、時代に追いつけない企業もでてくるでしょう。

今回は、ビジネスで成功している企業の経営戦略についてご紹介します。

ネット集客に力を入れている

リユース業者は、買取った商品(仕入れた商品)を転売することで差額ぶんの利益を得て運営します。中古市場では仕入れ量の調整が難しいといわれており、LINE査定や宅配買取に力を入れ、多くの中古品を買取るシステムを採用しています。

そのため、ユーザーへの認知度を上げる必要があり、現在のリユース企業はインターネットの力を利用した集客に力を入れています。手軽に情報を入手できる時代を上手に利用し、企業のPRに力を入れているのです。そこでブランド品の買取店で有名な3つの会社を紹介していきましょう。

ブランディア

ブランディアといえば、タレントであり女優でもある菜々緒(ななお)さんをイメージされる人も多いかと思います。ブランディアは菜々緒さんをテレビcmに起用。不用品の処分をユーモアを加えてアピールしています。また、ブランディアは実店舗をもたない買取業者です。ユーザーの利便性を考え、買取サービスは宅配買取のみになっています。実店舗をもたないぶんのコストも削減でき、売り上げに繋がる仕組みが整っています。

宅配買取 ブランド|ブランディア

エコリング

ブランドを専門に買取るエコリング。創業資金は150万円と小規模な会社でした。周囲に年商10億円ほどの競合があり、他店に負けないようアイテムのコンディションが悪くてもできるかぎり買取ることにしたようです。

本来、リユース業者は転売を重ねていき事業をすすめます。そのため状態のよいアイテムを買取りたいのが本音といっても過言ではありません。エコリングでは、くたびれた商品の買取を遠慮してしまいがちな競合との差別化を図りました。

買取った商品は、転売する必要がありますので、メンテナンス技術を高めたり海外への販売先をもったりと商品の回転率を向上させるために力を入れました。ネットを介した売却法も取り入れており、今では98店舗(2020時点)をもつ企業へと成長しています。

ブランド品や貴金属不用品の高価買取ならエコリング

なんぼや

元ガンバ大阪に所属していた嵜本晋輔(さきもと しんすけ)氏が2007年にブランド買取をなんぼやを設立しました。

中古市場への参入が遅いため、他店よりも強みをアピールしないと競争では勝てません。そこで目をつけたのがSEOです。検索結果で上位に表示させることでなんぼやの知名度がアップ。集客へ繋がりました。

調べものをするときにスマホで検索しますよね。その検索画面になんぼやという名前が表示されるぶん、知名度が上がるという仕組みです。後発で参入した企業ながら、着実に売り上げをだしている企業です。

最新価格相場で高く売るなら「なんぼや」

今後のリユース業者に注目

中古市場へ出遅れても、戦略次第では競合との差別化や売り上げに伸ばすことは可能です。フリマサービスの登場により、中古市場の競争も激しくなりつつあります。

現在はネット集客に力を入れ、成功している企業はありますが、今後は新しいサービスの導入や競合との差別化による集客力が今後の生き残りを左右するといってもよいでしょう。